津軽三十三ケ所観音霊場

私は第1番 護国山久渡寺が書かれたInstagramのきっかけで参拝し行きたいと

思って決心しました。

弘前「久渡寺」で33年に一度、秘仏開帳に合わせ記念御朱印頒布へ - 弘前経済新聞 https://hirosaki.keizai.biz/headline/1623/


5月20日~5月24日 巡礼しました。晴れて良かったし大雨を降ったり嵐が来たり濡れたり道が大変でした。無事に5月24日結願しました。を頂けました。

津軽三十三ヶ所観音霊場は、江戸時代に始まったと伝えられています。藩庁によって制定されたのか、民衆が自主的に選んだのかは分かりませんが、俗説では三代藩主信義公(1619~1655)が津軽一統時における戦没者と郡中開拓に死んだ武士・農民を供養するために、御詠歌を自ら詠んだと言われています。

津軽霊場には神社が随分多いんだなぁと不思議に思いますが、これは歴史的な背景があるのです。

観音様が人々を救う為にいろいろな姿に示現した話、高徳の僧になったり武将になったり父や母、果ては売春婦にまでも姿を変えて功徳を施した話が残されています。また観音様は「神」にも身を変じ「権現」と呼ばれて神社にも祀られました。津軽で見ますと「岩木三所権現」(阿弥陀如来-岩木山・観世音菩薩-厳鬼山・薬師如来-鳥海山)などです。難しい言葉で言えば「本地垂迹説」、仏様も神様も同じだということです。殊に観音様は神様同然と思い神社扱いされた観音堂も少なくなかったのです。これらの観音堂は寛政年間(1789~1801)頃から「飛龍宮」と呼ばれるようになりました。しかし「観音堂」が「飛龍宮」になろうが「観音」が「権現」と呼ばれようが、信者にとっては依然「観音様」であり、変わることなく霊場巡拝が続いていました。

けれども明治維新によって、霊場は解体され大打撃を受けたのです。すなわち「神仏分離令」です。これは明治政府が「国家神道」をつくるための政策だったのですが、津軽では仏像を排除したり仏体を神体にかえて神社にしたり、または廃堂になったものは三百八十九寺堂もありました。

観音霊場も純粋な寺堂八ヶ所を除き二十五ヶ所が神社になるか廃止させられてしまいました。このように長く続いた霊場も、本尊を失ったり堂舎を取り壊されたりと壊滅状態に陥りましたが、信仰厚い民衆はその存在を忘れず、ほどなく復興されました。しかし、元の場所に戻っても、今は神社になっているためにその境内の片隅を借りて再建したり、神社を新築した時に旧殿を元の観音堂に返してもらったり、神殿内にご神体と並んで安置されたりとさまざまなのです。

この様な歴史的背景により、津軽の霊場は未だに「神仏同化」を色濃く残している特殊な霊場となっております。

参考・抜粋資料:毛髪刺繍と北前船のお寺 春光山 円覚寺 公式HP

http://www.engakuji.jp/junrei/kannon.html

昭和56年発行して昭和61年再発行した本  

古いので場所などが違ってわからない。

昭和レトロでした。


 平成発行した本  行く前に第一番久渡寺に

購入頂きました。前もって私は耳が聞こえ

ないので葉書に書いて送りました。

札番 山・院・寺号 霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 護国山 観音院 久渡寺 聖観世音菩薩 真言宗智山派 弘前市坂元山元 山門前の石段は227段
2番 清水観音堂(多賀神社) 千手観世音菩薩   弘前市桜庭外山 観音像は、下記陽光院へ
  桜庭山 陽光院   曹洞宗 弘前市西茂森2丁目 寺院御本尊:釈迦牟尼仏
3番 岩木山 求聞寺 十一面観世音菩薩 真言宗智山派 弘前市百沢字寺沢

元札所:岩木山 百沢寺(岩木山神社)

津軽一代様、津軽七福神、津軽88霊場

4番 紫雲山 南貞院 聖観世音菩薩 浄土宗 弘前市高杉山下 お堂のみ、高杉観音堂
5番 巌鬼山 観音院 十腰内観音堂 十一面観世音菩薩   弘前市十腰内 巌鬼山神社の境内
6番 湯船観音堂(飛龍宮) 聖観世音菩薩   西津軽郡鰺ヶ沢町湯舟町七尾 高倉神社の境内
7番 北浮田弘誓閣(北浮田観音堂) 聖観世音菩薩   西津軽郡鰺ヶ沢町北浮田町  
8番 日照田観音堂 十一面観世音菩薩   西津軽郡鯵ケ沢町日照田 高倉神社の境内
  赤石山 松源寺 千手観世音菩薩 曹洞宗 西津軽郡鰺ヶ沢町赤石町宇名原 廃仏毀釈時、日照田観音堂から没収された仏像
9番 見入山観音堂(見入山大悲閣) 如意輪観世音菩薩 真言宗醍醐派 西津軽郡深浦町追良瀬 第10番:円覚寺の管理
10番 春光山 円覚寺 十一面観世音菩薩 真言宗醍醐派 西津軽郡深浦町深浦字浜町 北国88霊場
11番 下相野観音堂 如意輪観世音菩薩   つがる市森田町下相野野田 高城八幡宮(飛竜宮(飛竜大権現))の境内
12番 蓮川観音堂 聖観世音菩薩   つがる市木造蓮川清川 月夜見神社の境内
13番 川倉観音堂 聖観世音菩薩   五所川原市金木町川倉 三柱神社の境内
14番 胡桃谷山 解脱院 弘誓寺 千手観世音菩薩 天台宗 北津軽郡中泊町尾別 尾別観音堂
15番 観音山 九輪堂(薄市観音堂) 千手観世音菩薩   北津軽郡中泊町薄市薄市山  
16番 今泉観音堂 千手観世音菩薩   北津軽郡中泊町大字今泉字唐崎 今泉神明宮の境内
17番 春日内観音堂 聖観世音菩薩   五所川原市相内岩井  
18番 無縁山 観音院 海満寺 聖観世音菩薩 浄土宗 北津軽郡小泊村小泊  
19番 龍馬山 義経寺 聖観世音菩薩 浄土宗 東津軽郡外ヶ浜町字三厩家ノ上 円空仏
20番 高野山観音堂 十一面観世音菩薩   北津軽郡今別町  
21番 海雲洞釈迦堂 聖観世音菩薩   北津軽郡今別町袰月 袰月(ほろつき)海雲洞
  鬼泊巌屋観音堂 聖観世音菩薩   北津軽郡今別町袰月 第21番の奥之院
22番 無量山 正覚寺 聖観世音菩薩 浄土宗 青森市本町1丁目  
23番 安養山 夢宅寺 如意輪観世音菩薩 曹洞宗 青森市浅虫山下  
24番 入内観音堂 正観世音菩薩   青森市入内駒田  
25番 松倉観音堂 十一面観世音菩薩   青森市浪岡大字大釈迦  
26番 宝巌山 法眼寺 十一面観世音菩薩 黄檗宗 黒石市山形町  
27番 袋観音堂 馬頭観世音菩薩   黒石市大字浅瀬石字清川 白山姫神社の境内
28番 広船観音堂 千手観世音菩薩   平川市広船広沢  
29番 沖館観音堂 十一面観世音菩薩   平川市沖館宮崎  
30番 大光寺 慈照閣 聖観世音菩薩   平川市大光寺四滝本  
31番 居土普門堂 千手観世音菩薩   南津軽郡大鰐町  
32番 苦木観音長谷堂 聖観世音菩薩   南津軽郡大鰐町  
33番 観音山 普門院 聖観世音菩薩 曹洞宗 弘前市西茂森2丁目 山観、山の観音、茂森山観音

 

5月20日~5月24日に巡礼しました。晴れて良かったし大雨を降ったり嵐が来たり濡れたり道が大変でした。無事に5月24日結願しました。